親のための就活をやめること。それが結果的に、最大の親孝行になる。
たとえ向こう一年間、口をきかなくなったとしてもだ。
親は子への愛と、虚栄を混同して気づかない。無意識的に、自らの安心を子の安定にすり替えて正義を作る。
これは破れない。
人は親のためではなく、未来のために生きるべきだ。
おかしなことに、親は天狼院に入るよりも、東芝に入る方が安心する。
時限性の就活に、参加しなければまずいと本気でマインドコントロールされている。
なので、就活生も就活生たらねばならないと、その役割を懸命に演じようとする。
これを茶番と言わずに何と言えばいいのか。
企業の上層部は、費用対効果的に言って、現在の就活が割に合わないと分かりきっている。
しかし、就活マーケットと、就活と大企業を盲信する親の共犯関係において、現行の就活が、まるで戦後の亡霊のように未だに消えないでいる。
親に対する愛情が強い、優しい子ほど、この不条理の中で悶え苦しむ。不毛な戦場で何とか居場所を見つけようとする。
ここにおいて、今まで絶対的な正義であった、親や教師は、味方ではない。そして、本人たちも味方でないことに対して「善意」である。
大学生諸君、就活なんぞ、やめちまえ。
一番輝かしい時間を、一番不毛なことに費やしていることに、自分たちが気づいているだろう。
親の元から直ちに離れよ。
選ばれない君らに何ら罪はない。
仕組みがおかしいのだ。
幸い、今は人手不足であって、いつだって就職できる。
それよりも、自らを磨け。
どこに行っても通用する人間となれ。
平均寿命100歳時代、どうせ、君らを終身雇用できる企業などない。
自らを磨くことが、数年後、盲信が解けた親を、結果的に安心させることになる。
本当の親孝行とは、自ら力強く生きることだ。
天狼院書店 三浦店主のfacebookより 備忘録のため投稿です